食物の産熱効果(TEF)とは?

――ところで、食物の産熱効果(thermic effect of food=TEF)が特に高い食品があるということをご存知でしょうか?

 食物の産熱効果(TEF)、もしくは食事誘発性熱産生(diet-induced thermogenesis=DIT)とは、食物を消化する際に費やされるエネルギー量を計る指標です。

 高タンパク質や高繊維質の食品を中心に摂ることで、このTEFやDITを理想的なレベルに整えることに役立ちます。

(例えばエクササイズなどの)エネルギー消費量の高い活動と比べれば、その効果は微々たるものに過ぎないかもしれません。ですが、それでも役立つことには変わりありません。

食物の産熱効果を高める食事・食べ物:5つのヒント

 食物の産熱効果を高めるために、以下に挙げる要素を意識して食事に取り入れることを心がけると良いでしょう!

・高タンパク食品:鶏肉、牛肉、たまご、魚類、乳製品を上手に取り入れることで食物の産熱効果が高まります。
・繊維質が豊富な野菜類や豆類:ブロッコリー、ほうれん草、レンズ豆、ひよこ豆など、TEFを高めるのに効果的な食材です。
・全粒粉:ブラウンパスタ、全粒粉のパン、玄米などの食品には、精製されたものと比べて食物繊維が大量に含まれています。
・カフェイン:食品ではありませんが、食事と合わせて飲むことで代謝量の増加に多少なりとも貢献することが分かっています。
・スパイシーな食べ物:香辛料(スパイス)には発熱作用があることが知られています。一時的に代謝を高めることが、エビデンスに示されているスパイスもあります。効果は短期間かつ小さなものかも知れませんが、美味しい食事に欠かせないスパイスを上手に使ってTEFを高めましょう。ただし、スパイシーなものを食べ過ぎることで消化不良を起こす場合もあるようですので、適量を心がけることが重要です。

Source / Men’s Health UK
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。

Text by Kate Neudecker And Hikaru Sato

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