「頑張って」
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「楽しんで」
「頑張れ」と言われると、「頑張ってるんだけどな」という気持ちになります。妙な力みが入って、よけい緊張が強くなります。「緊張するな」と言われて、よけい緊張するのと同じです。
脳は否定と肯定を区別できません。脳にとって、「緊張しろ」と「緊張するな」は同じです。
アメリカで講演をした時に、舞台袖のアルバイト君に「エンジョイ」と言われました。日本では普通、「それでは先生、よろしくお願いします」で入ります。
私は「なんだ、こいつ」と思いながら、「そうか、エンジョイなんだな」と、ハッとしました。「楽しんで」と言われるとリラックスできるのです。
「プレゼン、どうだった?」
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「覚えてもらった?」
学校時代、家に帰って一番つらい母親の言葉は、「テスト、どうだった?」です。良かった時は、自分から言います。黙っている時は、よくなかった時です。
社会人になっても、プレゼンというテストがあります。プレゼンで大事なことは、今回の企画が通ることではありません。自分自身を覚えてもらうことです。企画より、人を買ってもらうことです。企画が通らなくても、面白い人がいると、得意先の記憶に残れば、未来につながります。
これからプレゼンに行く人にも、「がんばって」ではなく、「覚えてもらっておいで」ということで、リラックスできます。
使えるアイデアが出まくる!
会議中に使える言いかた
「画期的なアイデアない?」
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「くだらないアイデアないかな」
アイデア会議は、提案を気軽に出せることが大切です。一人が出したアイデアを、みんなで画期的なアイデアにしたり、盛り上げていけばいいのです。
一流のアイデアマンほど、最初に「アハハ」と笑えるようなネタを出します。そうすると、みんなが出しやすくなるのです。
私は、質疑応答をする時、「今の質問は、きちんとしすぎたから、もっとくだらない質問をお願いします」と言います。モチベーションを上げることは、みんなをリラックスさせて、巻き込んでいくことなのです。
「これ、みんながわかるかな」
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「私は、わからない」