短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を徹底研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。「20年に一冊の本」とミリオンセラー会計士に絶賛された『売上最小化、利益最大化の法則』に続き、「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』だ。【がっちりマンデー!!】SNSで「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜された。本稿では、本書より一部を抜粋、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。

新しいことに挑戦したくなる【成功確率70%でチャレンジ】の法則とは?

成功確率7割でうまくいく理由

 物事が「うまくいくかどうか」を判断する際、「やってみないとわからないけれど、一か八かやってみる」のを無謀という。

 ただ、「絶対うまくいく」と確信できるまでジッとしていると、いつまで経っても実行できない。

 そこで「70%の確率でうまくいく」と思ったらチャレンジしてみるのだ。

 その代わり、70%に達するまで徹底的に考え、調べる。

 70%に達して行動した場合、30%は失敗することが前提だ。

 だが、失敗はマイナスではない。

「こういうやり方は失敗」というデータを会社に蓄積し、今後の失敗を防ぐためのプラスの業務ととらえてみよう。

 ただし、同じ失敗を繰り返すのは意味がない。

 70%に達するまでの調査が甘かったのだから、次回から調査を徹底する。

失敗は会社の致命傷にならない範囲に

 また、失敗は会社の致命傷にならない範囲に限定する。

 90%の確率でうまくいくが、もし失敗したら100億円の負債を抱えて会社が倒産するような場合はさすがにチャレンジしてはいけない。

 経験を積めば積むほど成功確率が80~90%に上がっていく。

 ただ、それだけだと成長しているのではなく、単に上達しているだけで、新しいチャレンジをしていない証拠だ(「成長」と「上達」の違いは▼本書P267)。

 チャレンジ対象のステージを上げ、常に70%が維持できるチャレンジをし続けることが大切だ。

(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)