スマホ時代になって、長い文章が嫌われるようになった。そこでコピーライティングの第一人者、神田昌典氏25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』の中から、スマホ時代に対応した「適度な行間を取るテクニック」を抜粋して紹介する。

財布 考えるPhoto: Adobe Stock

「マーケティング・コピーライター」と呼ぶ理由

 コピーライターにはいくつか呼び方がある。

 一般的にはコピーライターだが、セールスに特化した文章を書く点を強調するために「セールスコピーライター」や「セールスライター」と呼ばれることが多い。

 アルマ・クリエイションでは、「セールスコピーライター」からさらに踏み込み、マーケティングの部分、つまりPMM=売れる仕組みをつくる部分に重点を置く意味で「マーケティング・コピーライター」と呼んでいる。

 コピーライティングの高いスキルがあれば、クライアントからライティングの仕事を有償で請け負うことを専業とする「プロ」のマーケティング・コピーライターとしてやっていける。

 たとえば、私、衣田は会社員から、マーケティング・コピーライターとして独立し、コピーライティングで生計を立てている。

 ここでは、プロのマーケティング・コピーライターについて解説しよう。

マーケティング・コピーライターの仕事の種類

 プロのマーケティング・コピーライターの仕事は、LP・セールスレターを書くだけではない。その仕事の幅はかなり広い。

 ライティングのレベル別に見ると、次の7つがある。

 下に行くほど求められる技術レベルは上がってくる。

1.ブログなど記事のライティング
2.チラシの作成
3.メール、インターネット広告のライティング
4.LP・セールスレターのライティング
5.オンライン講座や動画シナリオの作成
6.ビジネスモデル構築のコンサルティング
7.マーケティングやコピーライティングの指導・教育

 もちろん、どれか一つではなく、いくつか組み合わさってくる。

 組合せとして最も多いのは「3+4」だ。

 LPの前段階にはメールや広告がある。

 LPを書いた本人がメールを書けば、内容も訴求ポイントもわかっているので効率的だ。

気になる報酬は?

 ライティングの仕事の報酬は、ケース・バイ・ケースで個人差が大きい。

 よって「相場」感は出しにくいが、当社のケースをもとにまとめると、次のようになる(2021年11月時点)。

【第一人者が教える】プロのマーケティング・コピーライターはぶっちゃけ、いくら、もらっているの?

 私、衣田もかけ出しの頃は、クラウドソーシングの仕事依頼サイトで仕事を探したものだ。

 ブログなどの一般的な記事のライティングと比較し、チラシ作成、セールスメール、LPなどセールスに関わるライティングではひとケタ違うイメージだ。やはり売上に直結する文章を書くので報酬が高いのだ。

(本原稿は、神田昌典・衣田順一著『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』からの抜粋です)