カードの利用は無料。ただしICチップ付きカードの発行手数料として500円がかかる。また2023年夏頃にはレポート機能などを含む大型アップデートを計画しており、アップデート後は有料提供する予定だ。
フリマアプリ開拓者は「カード決済」にチャレンジするメルカリをどう見ているか
スマートバンクの代表取締役である堀井翔太氏は、フリマアプリの草分け的存在である「Fril(フリル、現・楽天ラクマ)」の生みの親。かつてフリルは後発のメルカリと競い合ったが、メルカリも「メルカード」でクレジットカード事業に参入したばかりだ。
プリペイドカードとクレジットカードで直接競合するわけではないが、再び近しい領域での事業展開をすることを堀井氏はどう考えているのか。質問したところ、以下のような回答があった。
楽天、Yahoo!といった大手のECサービスがこぞって囲い込みも含めたポイント軸でのクレジットカードを発行しており、メルカードに関してはむしろ今までなかったのが不思議なぐらいでした。カードもJCBブランドから発行されており、初期に高いポイント還元率を実現されていたLINE Payカード(同じくJCBから発行されていた)のリリースを彷彿とさせました。
一方で決済自体はコモディティでもあり、ユーザーがカードを選ぶ理由もどうしても還元率が大きくなると思います。高い還元率自体は一時的な側面もあると思うので、長く使い続けてもらう上で、還元率以外の部分でどう差別化していくのかがポイントになるかと思います。
弊社は家計管理と共有口座をコアに家族世帯向けにサービス提供をしており、今回は直接、競合するような商品性ではないのですが、売上金で返済ができるなどメルカリらしいユニークなポイントで、囲い込み以上に新しいクレジット体験でユーザー層を拡大されるところに期待したいなと思っています。