#SHEIN

2021年頃から台頭してきたプチプラ通販サイト「SHEIN」は、2022年に各SNSで多くの話題を集めました。労働問題や環境問題の観点から指摘を受けることも多いブランドですが、安く、早くトレンドを取り入れたい若年層に受け入れられているのは事実のようです。前述したZ世代のコスパを重視する倹約家な一面に加え、“失敗したくない”という考えもSHEINの人気の理由にあると考えられます。

試着ができず、失敗も多々あるネットショッピングですが、価格が安いから失敗してもダメージは少ない、新しいチャレンジをするのにハードルが低いといった理由から、Z世代から支持を得られているのでしょう。

#パーソナライズコスメ、#パーソナライズスキンケア

2022年に流行したコスメやスキンケアの共通点は「パーソナライズ化」があげられます。パーソナルカラー診断や骨格診断などの流行から、自身にフィットするものを選択する動きが目立ってきています。特にバズコスメとして話題になった「TIRTIR クッションファンデ」こと「MASK FIT RED CUSHION」は4つのタイプがあり、肌質に合わせて選べるように展開されていたのも人気の理由でしょう。

また、スキンケアは成分など細かい部分まで求められるようになり、毛穴やニキビを治療するレチノールや、レチノールは刺激が強くて使いにくい敏感肌にはナイアシンアミドの入ったものを使うといった選択がされています。

デジタルネイティブな世代だからこそ、SNS上に出回る細かな情報も取捨選択して、パーソナライズ化するというのが今後も定番になるでしょう。

頑張りすぎず、自分を労わる動きが顕著に

2022年のZ世代のトレンドを振り返ると、自分らしい世界観の表現はしながらも、頑張りすぎずに自分を労わる動きも多く見られたのではないでしょうか。

世の中はコロナ緩和ムードになりつつありますが、コロナ禍による自粛期間を経て、自分と向き合う時間が多かったZ世代にとって、自分自身の心と身体が健康であり続けるにはどうすべきか考えることは習慣になっています。今後もZ世代が自分らしく入れるためのパーソナライズされた選択肢や、心や身体を労わるモノには注目が集まっていくでしょう。