2022年に注目した・盛り上がったと感じる領域、テーマ、テクノロジー、プロダクトなどを教えてください。

・Web3.0の動乱
メタバースやDeFi、DAOなど多方面で幅広くWeb3.0が認知されたかと思います。FTXの破産のみならず、テラ(UST)やSTEPNのように人気殺到と暴落という投機的な側面が注目されがちですが、不可逆的に世界を進歩させていると思います。 
 
・Generative AI / GPT-3, 3.5
AIによる画像生成や言語生成など、とても話題にあがったと思います。DALL・E 2やStable Diffusionのような画像生成や、ChatGPTなどの自然言語チャットボットは短い期間でバズって、あっという間に100万ユーザーを獲得するなど、たくさんのネットユーザーに広まりました。一般ユーザーが気軽にAIの面白さを楽しむことができたのも2022年の注目ポイントです。 
 
・不妊治療保険適用
2022年4月から不妊治療が保険適用に変わり、これまで不妊治療へ一歩踏み出せなかった人たちが診察に訪れるなどの流れが起きています。現場の混乱などまだまだ課題もありますが、少子化の日本の現状改善に向けて一歩前進させたのではないでしょうか。

2023年のスタートアップシーンや投資環境はどのように変化すると予想しますか。

Web3.0は、FTX破産の余波や不透明な部分も多く不安が広がっている反面、岸田政権が成長戦略に取り入れていたり、予算枠を持つ大企業も増えたり、これまでのWeb3.0への投資ファンドの勃興などを鑑みると、引き続き注目の領域ではないでしょうか。また、マーケットの冷え込みの中で、企業が買収しやすくなるような減税措置などの制度改革によって、M&Aの増加も後押しされるのではないかと思います。「スタートアップ育成5か年計画」にもいくつか施策はありますが、未上場企業のファイナンスがもう少し多様性を増すのではないかと思います。

2023年に注目する・盛り上がると考える領域、テーマ、テクノロジー、プロダクトなどを教えてください。

・組み込み型金融
これまでにも銀行がAPIを開放するなどの動きはありますが、法改正により「金融サービス仲介業」が創設され、事業者が以前にも増して気軽にFintechを扱えるようになってきています。2023年は給与のデジタル払い解禁もあり、スタートアップはさらに自由に、自社サービスで金銭の取り扱いができるようになるのではないかと思います。

・インバウンド
新型コロナウイルスの落ち着きと円安の影響もあり、少しずつインバウンドが戻ってきているように感じますが、数字をみるとパンデミック前と比べてまだまだの水準です。2023年、ここがもう少し回復することを期待しています。