「承認欲求が強すぎませんか?」
そう語るのは、これまでネット上で若者を中心に1万人以上の悩みを解決してきた精神科医・いっちー氏だ。「モヤモヤがなくなった」「イライラの対処法がわかった」など、感情のコントロール方法をまとめた『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』では、どうすればめんどくさい自分を変えられるかを詳しく説明している。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、考え方次第でラクになれる方法を解説する。(構成/種岡 健)

「承認欲求が強すぎる」→精神科医が教える“ベストな解決策”とは?Photo: Adobe Stock

「承認欲求」はありますか?

 あなたは、「承認欲求」が強すぎませんか?

 いつも「満たされたい」「評価されたい」と思ってしまい、ソワソワしてしまうのではないでしょうか。

 そんな自分とは、どうやって付き合えばいいのでしょうか。

 承認欲求を手放していくための方法を紹介しましょう。

現実と理想のギャップ

 承認欲求が強すぎると感じることは、主に20代、30代前半の方でよく見られます

 承認欲求そのものは、あなた自身の成長のために重要なモチベーションになります。

 しかし、それに振り回されてしまうと、人間関係で悩んだり、現実と理想とのギャップに苦しんでしまいます

 そして人によっては「抑うつ的な状態」に陥ってしまうんですよね。

「承認欲求」を分散させよう

 承認欲求が強すぎる場合は、一定以上の年齢を重ね、「経験」を経ることで自然と落ち着いてくるものです。

 それまでの間は、承認欲求をある程度満たしてあげる「チャネル」を増やす必要があります。

 承認欲求を満たすものを「複数個」に分散させましょう

 仕事ひとつだけで満たそうと思うと、かなりつらいです。

 家族から褒められたり、支えられることも、承認欲求を満たすことにつながります。
 遊びによって満たすこともできますし、SNSや社会的な活動だって十分にいい方法です。

「絶対にこの人から認められたい!」
「絶対にこの仕事だけはうまくいかせたい!」

 と、一つのことにとらわれると、生きづらくなってきます。

 もっとゆるやかに、さまざまなところから影響を受けるように意識してみてください
 きっと若い頃の承認欲求の壁を越えられると思います。

(本稿は、頭んなか「メンヘラなとき」があります。より一部を抜粋・編集したものです)

精神科医いっちー
本名:一林大基(いちばやし・たいき)
世界初のバーチャル精神科医として活動する精神科医。
1987年生まれ。昭和大学附属烏山病院精神科救急病棟にて勤務、論文を多数執筆する。SNSで情報発信をおこないながら「質問箱」にて1万件を超える質問に答え、総フォロワー数は6万人を超える。「少し病んでいるけれど誰にも相談できない」という悩みをメインに、特にSNSをよく利用する多感な時期の10~20代の若者への情報発信と支援をおこなうことで、多くの反響を得ている。「AERA」への取材に協力やNHKの番組出演などもある。