サウナの入り方に戸惑う初心者から、サウナ慣れしてととのいにくくなってきた熟練サウナーまで! それぞれに合わせた「究極にととのう」ための入り方を、自らもサウナーの医師が解説した書籍「医者が教える 究極にととのう サウナ大全」が発売に! 日常のパフォーマンスをあげ、美と健康をレベルアップする「最高のサウナの入り方」を、世界各国のエビデンスを元に教えます。この連載では本書より、一部を抜粋してご紹介します。
運動と同じ。やり方を間違えると逆効果
今年も大ブームだったサウナ。しかしブームが過熱すると共に、「サウナは体に悪い」という記事やツイートも多く見かけるようになってきました。
「昔サウナに入ったことがあるけど、熱くて死にそうだった」「知人がサウナで倒れたと聞いて、怖くて入れない」という方もいるでしょう。かくいう私も、サウナーになる以前は、サウナというものを怪しんでいました。
しかし、様々なエビデンスを確認し、自分を実験体として研究を重ねてきた今は断言できます。「サウナは体にいい。運動と同じくらい素晴らしい!」と。
「運動は体に悪い」という人はいない
サウナは軽い運動と同じくらいの負荷がかかります。だから、平たく言いえばサウナと運動は同じようなものです。
ところが、世間一般の扱いは異なります。
サウナの場合は、例えば芸能人の方が倒れたというニュースがあると、「やっぱりね」「サウナは体に悪い」というリアクションになりがちです。
でも、運動の場合は、たとえマラソンで人が倒れても、しかも死亡してしまったとしても「運動は体に悪い」とはなりません。誰もが、やり方次第だということをわかっているからです。
サウナには「良い入り方」と「悪い入り方」がある
当たり前と言えば当たり前ですが、体に好影響を与えるサウナの入り方と、悪影響を与える入り方というものがあります。
好影響を与える正しい入り方はすでに本書で伝えてきました。ですから、ここでは悪影響を与える入り方について説明します。
大まかに言うと3つ。
1.過激すぎるもの。
体が耐えられる負荷を超えてしまい、ダメージを負います。
2.肉体的条件によるもの。
男性・女性、高齢者・子どもなど、性や年齢によっては悪影響が出るタイミングがあります。また持病によってもNGの場合があります。
3.いつ誰がやっても悪影響があるもの。
たとえば、飲酒後・満腹時・風邪をひいている時などはNGです。また、「サウナ室でマッサージをグリグリ」「顔面水シャワー」など自律神経の反応で悪影響が出る行為もあります。
本書では、上記3つの視点から、NGな入り方も紹介しています。
サウナのいい面ばかりではなく、きちんと悪い面・危ないところを啓蒙していくことが、サウナを運動並みの健康インフラに押し上げるためには欠かせません。NGな入り方を知り、サウナの安全性を高めていきましょう。
*本記事は、「医者が教える 究極にととのうサウナ大全」から抜粋・編集したものです。