「恋愛を長続きするにはどうすればいいのでしょうか」
そう語るのは、これまでネット上で若者を中心に1万人以上の悩みを解決してきた精神科医・いっちー氏だ。「モヤモヤがなくなった」「イライラの対処法がわかった」など、感情のコントロール方法をまとめた『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』では、どうすればめんどくさい自分を変えられるかを詳しく説明している。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、考え方次第でラクになれる方法を解説する。(構成/種岡 健)
「恋愛が続かない」という人
「恋愛が長続きしません」という悩みがないでしょうか。
中には、「恋人の選び方を教えてください」という質問をするような人もいます。
それに対して、どのように考えればいいのでしょうか。
外見やステータスより大事なこととは?
大前提として、恋愛に対する考え方は、「人それぞれ」です。
ただ、それを言ってしまうとおしまいなので、ひとつアドバイスをするとすると、
「長く関係を続けたいと思うのならば『価値観が合う人』を選んだほうがいい」
ということです。
人間は最初に抱いた感想を、その後も、ずっと持ち続ける傾向があります。
最初に、
「なんとなく怖い」
「なんとなく合わない」
という直感を感じたときには、それをことあるごとに思い出してしまう可能性があります。
すると、関係が長引くほどに、徐々に大きな欠点として感じてしまうんですね。
そんな性質があるので、「お金の使い方」や「趣味」、「興味のあること」などをガマンして、恋人のために付き合い続けることは苦痛を伴います。
だからこそ、「外見」や「雰囲気」、「仕事」や「社会的ステータス」だけで判断してはいけないんですよね。
あなたが持つ「ここだけは譲れない価値観」について振り返っておきましょう。
恋愛パートナーの持つ価値観とのギャップについて注目してみると、長続きさせる秘訣に気づけると思います。
(本稿は、『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』の著者・精神科医いっちー氏が、特別に書き下ろしたものです。)
精神科医いっちー
本名:一林大基(いちばやし・たいき)
世界初のバーチャル精神科医として活動する精神科医。
1987年生まれ。昭和大学附属烏山病院精神科救急病棟にて勤務、論文を多数執筆する。SNSで情報発信をおこないながら「質問箱」にて1万件を超える質問に答え、総フォロワー数は6万人を超える。「少し病んでいるけれど誰にも相談できない」という悩みをメインに、特にSNSをよく利用する多感な時期の10~20代の若者への情報発信と支援をおこなうことで、多くの反響を得ている。「AERA」への取材に協力やNHKの番組出演などもある。