その後も彼は表情を変えることなく続ける。「それに、2009年の2回目の飛行のとき、52歳だったことを考えると、3回行ったというのはおかしい。可能性があったとしても、とてもすごく低い確率──5.74パーセント以下だ」

競争心の塊、誤りは徹底的に正す!そんな「バカな人たち」の生態とは?【世界的ベストセラーが解説】『世界にバカは4人いる』(トーマス・エリクソン、フォレスト出版)

 青タイプがこのように始めてしまったらただあきらめるのみである。何でも知っているのだから、勝ち目はない。特に努力して調べているわけではないが、誰かに疑問点を指摘されることのないように念入りに事実を知っておきたい性格なのだ。

 どこで調べたのかも、もちろん頭の中に入っており、その本を見せてくれとお願いをしたら、見せてくれるのが青タイプなのである。

 彼らは話を始める前に、話すことの詳細を事前に調べていることがよくある。インターネットで検索をしたり、説明書を読んでから、そのあとに自ら完全な報告書を作って、それを人に伝える。青タイプはそんな性格だ。

 だが、ここで重要な点を述べておこう。もし話している内容に関する質問や疑問点が誰からもないと、青タイプは何を話すこともしない。自らが知っていることを、いちいち人に伝える必要はないと考えているのだ。

 もちろん、青タイプには、世の中にあるすべてのことに関する知識があるわけではないし、そんな人間はこの地球上にはいない。ただ、彼らが話す情報に間違った情報は、ほとんどないということは確かだ。