売上が上がらない、いくらコピーを工夫しても全く反応がない。そんな悩める人におすすめなのが、コピーライティングの第一人者・神田昌典氏25年の集大成であり、「この本は100万円以上の価値がある!」と北の達人コーポレーション木下勝寿社長が絶賛する話題の書『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』だ。今回は本書の中から、「圧倒的にA/Bテストでうまくいく人に共通する特徴」について見ていこう。

オンラインセミナーPhoto: Adobe Stock

セミナーの最後でセールスする方法

 動画活用の別事例として、ライブ配信を活用し、無料オンラインセミナーを開催して、セミナーの最後でセールスする方法がある。

 この手法は、古くから使われてきたが、当時は会場に顧客を集めてセミナーを開催する対面が前提だった。

 しかし、オンライン配信の環境が整った現在では、会場を使わなくても誰でも手軽に利用できる。

 次に、我々が実際にやった流れで解説しよう。

 セミナー後にセールスを入れると、オンラインではどのくらい離脱すると思われるだろうか?

 我々の実際のデータをお見せしよう。

セミナー開催日時:2020年4月28日(火)19:00~21:20
配信方法:Zoom

 実際にやってみると、セールスのところで離脱する人は、直後で1割程度。最終的には3~4割程度。逆にいうと、6~7割はセールスを最後まで聞いてくれる。

P417上

 このオンラインセミナーからセールスの一連の流れを数値でまとめると、次のようになる。

P417下

 アメリカでは、セミナーの中で、商品宣伝パートを多めに設け、強めに売る手法が使われるが、日本ではあまりなじまない。

 当社の場合は、本来のセミナーパートとセールスパートは分けるようにしている。セミナーパート終了時点で、

さらに詳しく学びたいという方のために、私どもの商品をご案内します。ご興味のある方は、引き続きご参加ください。では、本日はご参加ありがとうございました

 と一度締めてから、セールスに移る。

 無料セミナーの場合、「せっかく商品を売るために無料で集めているのに、そこで離脱してしまっては意味がないじゃないか」と思う人もいるかもしれない。

 だが、無理して自社に合わない顧客をつかむより、同じ価値観を共有できる顧客と我々は取引をしたい。

 そのほうがかえって良質な=LTVの高い顧客獲得につながるのだ。

(本原稿は、神田昌典・衣田順一著『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』からの抜粋です)