それにつれて、「血液型診断を話題に出す中高年は若い世代に煙たがられる」や、「話し手が”ちょっとしたお遊び感覚”で血液型診断を用いたとしても、それを当てはめられた方はその決めつけを不快に思う可能性がある」などの、血液型診断に否定的な言説がよく聞かれるようになってきた。

 現在は、血液型と性格の関係性について「関連ナシ」で大勢が決しているようだが、「
関連アリ」派の研究発表もまだ行われていて、こじれつつある中で学者が白黒つけようと
闘っている様子である。

 なお市井に目を移すと、年齢が上の人ほど血液型診断を依然として楽しそうに話す傾向
は確かにありそうだが、10代、20代であっても気軽な話題として選びはするので「下
火にこそなったがまだ根強い血液型診断」というところである。

血液型診断に取って代わる?
「16Personalities」の大人気

 さて、後述する日本MBTI協会の懸念をよそに、現在流行っている「MBTI」はこの血液
型診断に取って代わるような楽しまれ方をしている。

 検索するとすぐにヒットする「16Personalities」というサイトで診断を行う人が多いようである。この診断は、90個ほどの質問に対して答える必要がある。所要時間は10分ほどである。

 質問項目に全て回答するとアルファベット4文字による16分類(アルファベット5文字の場合は32分類)で性格の類型が表される。アルファベットはそれぞれ、以下のような具合で、それぞれのタイプを意味する。

●外向型(E):内向型(I)
●直感型(N):観察型(S)
●思考型(T):感情型(F)
●計画型(J):探索型(P)
●自己主張型(A):激動型(T)

※別の言葉で解説されることも多いようだが、ここでは「16Personalities」の日本語サイト上で用いられている語をそのまま転写している。