山口 奇遇ですが、僕はこの企画で岩井先生とも対談させて頂く予定です。それはともかく、お金が言語であるか否かについては定義の問題が関わってきますが、世界中のすべての人に通用する最大公約数的存在であるという点において最強のメディアであると僕は考えているんです。

小幡 モノサシとして客観化されていながら、お金には非常に神秘的な一面もある。それも奇妙なことだよね。

山口 お金が完全なる客観化(数値化)された存在だからこそ、そういった矛盾が成り立つのだと思います。壇蜜が主演した『私の奴隷になりなさい』という映画の中でも、「完全なる従属は美しく、中途半端な関係は美しくない」といったニュアンスの台詞が出てきます。壇蜜のことはさておき、お金には完成された客観性があると僕は思うんです。

小幡 彼女が山口さんの好みなの(笑)?当たり前だけど、1円を100万回足し合わせたら100万円になるよね。だけど、現実のお金はそれだけにはとどまらなくて、無限大に発散していくような神秘的な魅力があるんじゃないかな?だから、人はお金を求めるわけだ。ある意味、お金は究極のマスターベーションのようなものかもしれない。

(後編へ続く)
次回は4月4日更新予定です。


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そして、本書の予言が実現せず、小幡の言うことは当たらなかったと、私が批判を受けるというシナリオ。そちらのほうのシナリオが実現すること。
それを強く願って、本書を、安倍首相とかれの愛する日本に捧げたい。(著者からのメッセージ)

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