長くなりすぎないように、この例のようにサラッと触れる程度にしてください。

 大半の学生が基本形しか話さない中で、応用編のように一言添えれば、いい意味で印象は違ってきます。特に、これは第一印象を決める最初の回答です。ぜひ応用編まで話せるように準備しておきましょう。

 その他の注意点は以下です。

・前の学生の良くないやり方は踏襲しない。前の学生が長く話したので同じボリュームで話してしまう。あるいは、短かすぎる回答をしたので、躊躇して「応用編」を言わない等。

 重要なことなのでくり返しになりますが、「基本形+応用編」で回答してください。

【OK!】

「はい、私、法沢大学法律学部から参りました、渡辺拓也と申します。今、約50名のサッカーサークルの会計係を務めており、普段は部費徴収に大変苦労しています。よろしくお願いいたします」

「私、東山大学経済学部グローバル経済学科4年の山本美和と申します。本日は第1志望の御社ですので、いつもより緊張していて、お聞き苦しい点もあるかと思いますが、一生懸命想いをお伝えしたいと思いますので、よろしくお願いいたします」

【NG!】質問をよく聞こう

 前の学生が「関東大学4年の宮田愛です。本日はよろしくお願いします」と大学名、氏名と挨拶だけだったとしても流されず、自身の専攻や課外活動等の大学時代の取り組み概要、その企業への志望度合い、あがり症といったネガティブ面のフォローなど、一言添えましょう。

 ただし、質問をよく聞いてください。たとえば「手短に自己紹介してください」や「大学名と氏名を名乗ってください」と言われたら、このような一言を添えるのはやめましょう。

 一言添えるにも、「趣味は動画鑑賞です」といった凡庸なもの、「私は噛むほど味が出るスルメ人間です」みたいな浅い就活テクみたいなものは外す危険性があるのでやめましょう。

 最初からフルバージョンの自己PRやガクチカをボリュームたっぷりに話すのはNG。軽く触れる程度にとどめておきます。