仕事がうまくいかないときは、必ず理由があります。上司に相談することで、その理由も明確になり、同じことを繰り返さずに済むようにもなりますよ。

 会社は、メンバー同士が支え合って、助け合って目標を達成していくところ。あなたがピンチのときは、誰かがカバーしてくれます。大変なとき、しんどいときには、素直にそのことを話して大丈夫なのです。

「情緒的支援」と「評価的支援」
必要なシチュエーションは?

 経験が浅い。知識が追いついていないために仕事の手が止まってしまう。一生懸命調べるのだけれどよくわからない。そんなときはありませんか?

 そんなふうに「わからない」で止まってしまうときは、「情報的支援」が必要です。

 自分が今ほしいのは、つまずいていることを解決するための知識なのか、やり方をちょっと工夫するためのアドバイスなのか、それをまず考えます。

 そして、上司や先輩に相談してみましょう。

「この部分を修正するにはどうしたらいいか、自分でも調べてやってみたのですが、うまくいきませんでした。どのような方法があるのか教えていただけませんか」

 このように、自分で考えてみた、調べてみたけれどわからなかった、だから情報を教えてほしいという切り出し方をすると、相手は快く応じてくれるはずです。

 頑張っているけれどうまくいかずに困っている人には、力を貸したくなるもの。努力のプロセスを見せることが、相手に動いてもらうためには大切です。

 ただ、必死で調べたり考えたりしすぎるのも要注意。ひとりで固まっている自分に気づいたら、相談してみましょう。

 あなたは、自分の仕事に自信をもっていますか? 私もかつてはそうでしたが、多くの人は迷いながら仕事をしているものです。

「上司がいいとも悪いとも言ってくれないので、自分のしていることが正しいのかどうかわからない」という悩みをよく聞きます。

 実績を重ねている人はまだしも、社会人になって間もないころに評価をしてもらえないと、今のままでいいのかわからなくなって当然です。自信など、もてませんよね。

 そんなときは、素直に聞いてみることがいちばんです。

 上司がいいとも悪いとも言ってくれないということは、特に問題はないということでもありますね。でも部下としては、改善したほうがいい点も、優れている点も、どちらも言葉にして伝えてもらいたいものです。