「不言実行」「柔和で思いやりのある」県民性
私が以前、在籍していた編集部でつくっていた県民性に関するムックがあり、鹿児島県民についてこんなことが書いてあった。
《「ぼっけもん」と呼ばれる、鹿児島県人の理想の姿は、全国的にも有名な「薩摩隼人」の勇敢さ、豪快さを表している。桜島の火山灰に覆われた鹿児島は、土地も痩せ、農業には適さないので、強靱な精神を鍛えることに目を向けた。それが豪快な県民性を形成。不言実行を善とする「議を言うな(つべこべ言うな)」は、今でも美徳》
《「焼酎気質」と言われるほど、熱しやすく冷めやすい情熱的な人が多く、一本気で融通の利かないのも特徴。保守的で、男尊女卑の思想が残り、年長者や権力には絶対的に従う、タテ社会型。無愛想で照れ屋、お世辞を言えないので誤解も多いが、本心は柔和で思いやりもあるので、じっくり付き合うとよい》(PRESIDENT PLUS 2013年5月15日号)
発行されたときは、あまりまじめに内容について考えていなかったが、今回の鹿児島滞在を通して、この記述と合致するような出来事があった。