ノート作りにおける米田式「4:6」の法則とは?
西岡:前回拝見した『まとめノート』もそうですが、米田さんのノート作りは、分解に時間をかけていることが分かります。これは米田さんが思考を整理し、それをしっかり覚えたり実際に使える状態にするためにノートにまとめている、ということを表しています。
僕が研究した東大生のノート術には、
②記憶・暗記を目的とした「インプットノート」
③理解・定着を目的とした「アウトプットノート」
の3つがあるのですが、米田さんはまず頭の中で「メモノート」を作り、それから実際に書いて「アウトプットノート」を作っている。「メモノート」と「アウトプットノート」のオリジナルな融合版と言えますね。
米田:実際、僕のノートの取り方には4:6の法則がありまして。それは40%を思考整理に、60%を実際に書くことにあてるというものです。だからいつもノートを作るときは、15~30分ぐらい全体像を見直すんです。頭の中で考えるだけでなく、ホワイトボードに書き出すときもあります。
西岡:ちなみに米田さんはパソコンでノートをまとめられることはないんですか?
米田:書いて定着させる、僕の場合はこれ一択です。
西岡:だから米田さんのノートは字が綺麗なのですね。多くの東大生のノートは、思考が早いというのもあるのでしょうが、大抵字が汚い(笑)。皆、「自分が分かればいいから」と言っています。
米田:内容をしっかり自分の中に定着させるためにも、僕はゆっくり丁寧に書くようにしています。ただデメリットが一つあって、このスピードがデフォルトになってしまっていることです。だから試験のときも早く書くことができなくて、ちょっと焦るんですよね。