アクティビストが圧力
次なる再編の火種
二つ目はアクティビスト(物言う株主)の圧力だ。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントがツルハHDを標的にしたことが、同社とウエルシアHDの経営統合につながった。
そのオアシスは、この4月に調剤薬局チェーン最大手のアインホールディングス、5月にはドラッグストア大手であるクスリのアオキホールディングスの株式保有比率をそれぞれ引き上げ、次なる再編の火種をつくっている。
総合商社、投資ファンド、
さらに保険会社も参戦!?
三つ目は異業種の参戦だ。ヘルスケア分野に力を入れたい大企業などが、医師と患者に接点を持ち、地域に根差した薬局の買い手に手を挙げてくる。
これからの再編は、「総合商社や投資ファンド、さらには保険会社などが参加し、より広がりのあるものになる」と、薬局M&A仲介の第一人者である、M&Aキャピタルパートナーズ上席執行役員の土屋淳氏は期待を込めて予見する。ゲームチェンジャーは、業界の勢力図に想定外の変化をもたらす。
再編が進む中で、コンビニエンスストアよりも多い約6万店にまで増えた薬局は半減していくと想定される。「生き残るのは、薬局は大手全国チェーン、地域トップ、小さい店舗」と土屋氏。このうちクリニックの前に構える小店舗は、クリニックの医師の高齢化や薬局の後継者不在で自然消滅していく。
調剤報酬は年々シビアになり、病院から処方箋を持ってくる患者を待つだけの調剤薬局は生き残れない。少なくとも、在宅医療やオンライン服薬指導、設備の機械化やデジタル化への投資などが、生き残る条件だ。薬剤師しかりだ。
経営、キャリアのどちらとも、変化する者だけが生き残る。