誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】ストレスがたまったとき「すぐに解消できる方法」ベスト1Photo: Adobe Stock

焦点の当て方を
間違えている?

昨日の記事で、人は焦点の当て方を間違えてしまうと、うまくいかないことが多いと指摘しました。

焦点の当て方を間違えてしまうというのは、例えばこういうことです。

悩みやストレスがあるときに、「どうしたらストレスを感じなくなるのか」とか「自分の感情をどうやってコントロールできるのか」と考えてしまう……ところが、感情のコントロールというのは、実際には難しいものです。

ストレスがたまったとき
すぐに解消できる方法

焦点を当てるのは、感情をコントロールしようとすることではないのです。

むしろ感情をコントロールできないことを前提に、まずは「行動」を変えてみることです。

デスクで仕事をしているのであれば、立ち上がってトイレにでも行ってみる。たったそれだけでも別のことに意識が向くので、自然と感情が落ち着きます。

答えが出ないとき
どうするか?

つまり、自分の感情をコントロールしようとするのではなく、行動に焦点を当てることによって、解決策が導かれるわけです。

何かを考えて答えが出ないことがありますよね。そんなときは、焦点の当て方を間違えている可能性があります。

感情をコントロールしなければならないと考えるのが間違いで、そのかわりに行動を変えることが大切なのです。

別の方向から
解決策を探る

だから、どうしたらいいかわからず、モヤモヤしっぱなしのときは、別の方向から考え直すことがポイント。発想の転換をすることが大切だと思います。

アテクシが精神科医として患者さんから話を聞くとき、患者さん自身は自分の悩みの範疇からなかなか視野が広がらないことが多いので、別の方向から考えたほうがよいのではないかと提案するようにしています。

それは、自分自身にもいえることなのです。行き詰まったときには、別の方向から解決策を探すことが、人はなかなかできないものなんですね。

目の前に通れない道があるのなら、その道をどうにかして通る方法ではなく、別のルートを考えるようにしましょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。