「仕事にやりがいを求めるな」ずば抜けて仕事ができる人の習慣とは?
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、棚田氏の寄稿記事を公開します。
「仕事にやりがいを求めるな」その意外な理由とは?
読者からこんな質問を受けました。
「宅建士として、宅地建物取引業を行う上で、仕事のやりがいとかはありますか? 日々のお客様対応やクレーム処理が多い中、それでも続けていけるのは、やりがいがあるからではと思っています。具体的なやりがいがあれば教えてください」
私の考えとしては、「やりがいは感じられれば嬉しいが、求めるものではない」になります。
重要なことは仕事以外の時間が充実しているかどうか。例えば、家庭の時間や自分のスキルアップの時間を確保できるかどうかが重要だと考えています。
好きなことを仕事にしたがる人が多いのですが、それが叶う人はほんの一握りです。多くの人は「特別好きでもない仕事をお金のために義務的にやっている」のではないでしょうか。私もそうでした。
ずば抜けて仕事ができる人の「たった1つの習慣」
私はできるだけタイトに仕事をして、好きなことに割ける時間をより多く持つことのほうが大切だと考えています。
会社員時代、営業成績No.1をとりましたが、わがままを押し通すためです。やる気がみなぎっていたわけではありませんし、残業もしませんでした。
私は好きなことに時間を割いてスキルアップしたり、起業の準備ができたりしたので、自分で会社を作り、現在はYouTubeでの発信、出版、オンラインサロンなど、好きなことが仕事に変わりました。
小さい頃から不動産業界を目指している人はほとんどいません。不動産業界で働く人の多くは、他の業界からの転職組が多いです。いろんな人生経験があったほうが、営業もうまくいきます。