若手に「裁量と責任がない」のはメリット
気楽にチャレンジして失敗から学べばいい

――『ブルーマリッジ』には、営業部で働く社員が登場します。月のノルマ予算があって、プレッシャーに捉えてしまう気持ちに共感しました。思うように成果が出せない時、どうやってモチベーションを保てば良いのでしょうか。

 これは本当にその年齢にならないと実感できないことだと思うんですけど、若手に渡す数字って、実は本当に大したことないものばっかりなんですよね。

「任せられた仕事量がすごく多いです」と、よく若手の方から聞くんですけど、それは実は1個1個の責任がめちゃくちゃ薄いからできることで、逆に先輩たちは、量は少ないけれど責任がかなり重たい仕事を持っている、という事実があることに早く気付けると楽かなと思います。

 裁量と責任は本当に、若いうちは実は持たされていない。だからこそ気楽にチャレンジして、ちゃんと失敗して、落ち込んで、次は乗り越えるっていうのを、その失敗の幅も含めて正社員の若手には用意されてるはずなんです。

 だから、思いっきり甘えて思いっきり自由にやればいいと思ってます。