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※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】「嫌われているかもしれない」と思った人の勘違い・ワースト1Photo: Adobe Stock

嫌われているかもしれない……

今日は「嫌われているかもしれない」という考えは“考えすぎ”というお話をしたいと思います。

多くの人は、ときに「嫌われているかも」と心配しがちです。じつはアテクシ自身も、そういう傾向があります。

しかし、これはほとんどの場合、考えすぎなんです。なぜそう言えるかというと、明らかに嫌われた原因がはっきりしているのであれば、すぐに思い当たるはずだからです。

もし自分に非があるのなら……

そして、もし自分に非があるのならば、素直に過ちを認めて謝ればいいのです。それでも嫌われたらしょうがありませんが、たいていの場合は解決の方向に向かうでしょう。

謝るタイミングがあまりにも遅かったりすると、相手の機嫌が治らないケースもありますが、謝っても許してくれないのなら、自分ではどうしようもありませんから潔く諦めるしかありません。

「嫌われているかも」と感じるとき、多くの場合は明確な理由が思い当たらず、「なんとなく話してくれなかった」「挨拶をしてくれなかった」「最近、連絡がない気がする」といった、曖昧な感覚に基づいています。特に理由がなければ、それは勘違いだといえるでしょう。

「嫌われているかも」は、ほぼ的外れ

「嫌われているかも」と考えやすい人は、人間関係に対して、とても敏感になっています。通常は気にしなくてもいいような情報に過剰に反応し、それを拡大解釈する傾向があります。

その結果、「嫌われているかも」と思い続け、それが態度に表れて周囲から取っつきにくく見られ、さらに「嫌われている」という思いを強めてしまいます。これは非常にもったいないことです。

はっきり言って、「嫌われているかも」という考えは、ほぼ的外れと思っても大丈夫です。たいていの場合、はっきりと言われない限り、そうではないのです。

気にせず、あっけらかんとして!

もし本当に嫌われている場合は、理由があるはずです。「嫌われているかも」と思ったら、「何か悪いことをしただろうか」と自分に問いかけてみてください。

悪いことをした記憶があるなら、それが原因でしょう。しかし、そうでないのなら、きっと何も悪いことはしていないはずです。ただモヤモヤしているだけです。

嫌われる理由がないのであれば、気にせずあっけらかんとしていてください。そうすることで、むしろ人間関係がよくなっていきます。

どうしてもモヤモヤする人は……

「嫌われているかも」と心配しても、何もプラスにはならないのです。

本来、グチグチ考えてしまいがちなキャラだとしても、それはあなたにとって何もプラスにならないので、頑張ってあっけらかんとしましょう。

それでもなかなかネガティブな思いが消えないのなら、それは“頭がお暇”なのかもしれません。もう少し目の前のことに集中してみてください。そうすれば、「嫌われているかも」と考える時間が減ってきます。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。