カードと積立額によって
ポイント付与率が変動

 dポイントは、言わずもがなNTTドコモのポイントだ。共通ポイントとしては後発となるが、ドコモの通信料に応じたポイント還元を武器にユーザーを広げてきた。

 貯まりやすさに比べると使われ方はやや弱く、それを払拭すべくアマゾンとのポイント提携に踏み切ったニュースは記憶に新しい。

 弱いと言えば、現状では自社グループに自前の金融機関がないこともある。決済の軸になるdカードこそあるものの、その引き落とし先となる銀行や、クレカ積立ができる証券会社がない。長期で資金を積み上げてくれる、いわば長いお付き合いができる若者層を取り込むためにもNISAへの参入は欠かせなかった。

 そこで、マネックス証券の出番というわけだ。投信積立におけるポイント付与率はちょっと複雑だ。年会費無料の「dカード」は、NISA口座・課税口座ともに積立額で付与率が異なる。積立額5万円以下は1.1%、5万円超~7万円以下は0.6%、7万円超~10万円以下で0.2%となっている。が、年会費1万1000円がかかる「dカード GOLD」ではNISAについては10万円まで一律1.1%だ(課税口座はdカードと同じ)。

 なお、7月5日からの「dカード積立開始記念キャンペーン」では、さらなるポイントアップが用意されている。対象のdカード GOLDで、毎月3万円(税込)以上のショッピング決済をすると、NISAでのクレカ積立額に対し、通常のポイント還元と合わせて最大5.0%分、課税口座で最大2.0%分が還元される(※投資信託初回買付月を含む連続最大3カ月間。合計最大1万5000ポイント)。

 とはいえ、ポイント好きなら、すでにNISA口座は他社で持っている人が多いだろう。勝負は課税口座での積み立てになるのではないか。