一昨年の優勝校・仙台育英高
今年の出場は叶わず…

 そして、第6位は仙台育英高(46勝29敗)。一昨年夏の甲子園で東北勢として悲願の初優勝、優勝旗が初めて陸路で白河の関を越した(北海道はすでに優勝していた)。

 さらに昨年夏も準優勝して2年間で実に勝ち星も10個も積み上げてゴボウ抜きし、一挙に第6位まで上がってきた。5位まであと2勝、さらに4位までもあと3勝と射程圏内に入って来たと思ったが、今年は県大会決勝でこれまで甲子園に出場したことのない聖和学園高に敗れて出場することができなかった。

 5位はPL学園高(48勝13敗)。こちらは学校の創立が戦後の1955年で、甲子園初出場が1962年。1970年夏に早くも準優勝すると、以後平成中盤までその名を全国にとどろかせた。

 とくに、1970年代後半から1980年代にかけての10年間は、無敵も思われる強さを発揮した。しかも甲子園で勝つだけではなく、次々とプロ入りして各球団の中心選手として活躍するなど、高校野球の盟主の座に君臨していた。

 その破竹の勢いから、あらゆる記録を塗り替えるかと思われていたが、内部事情で専任監督が不在となり、2016年夏の府大会を最後に休部、翌17年には高野連を脱退した。現在再開のめどは立っておらず、やがてベスト10からも消えそうだ。

 続く4位は天理高(49勝27敗)。野球部自体は戦前から予選に参加していたが、甲子園に出場したのは1954年の春が最初、夏の大会は1959年が初めてだ。以来一貫して一定の力を保ち続け、近年も2017年夏と2021年春にベスト4に入っている。