ブラックマンデー超えの大暴落→歴史的急騰!日経平均株価が「ちゃんと戻った」納得の理由写真はイメージです Photo:PIXTA

8月5日から6日にかけて、日経平均が「歴史的な乱高下」をしたことで市場が騒然としました。急落した株価がすぐに戻る現象は、株式投資歴が長い人ならば必ず経験したことがあるはずの現象です。なぜ、大暴落した日の翌日にちゃんと株価が戻ったのでしょうか?今後の糧にするために整理してみましょう。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)

ブラックマンデー超えの大暴落→歴史的急騰!
日経平均が乱高下

 8月5日月曜日、週明けの東京株式市場はこの世の終わりのような様相を呈していました。日経平均の終値が前営業日で▲2217円安だったところからさらに売り注文が殺到して、この日の終値が▲4451円安と過去最大の下げ幅を記録したのです。

 仕事柄、こういった日の前後はテレビの経済ニュース番組の前に釘付けになって専門家の意見を拝聴します。面白いと感じたのは、一部の個人投資家が悲鳴を上げていたのと対照的に、金融の専門家たちは総じて大暴落だとはとらえていなかったことです。

「株は下がるときは下がるんです」
「この下げはパニック売りの側面が強いですね」
「個人投資家の中には、今が買い時だと考えている人の方が多いと思います」

 結論の部分は皆こんな感じでした。

 そしてその翌日の8月6日、株価は+3217円と過去最高の上げ幅で戻ります。たぶん専門家たちも「予想通り」と心の中で感じていたことでしょう。そしてこの株価がすぐに戻る現象は、株式投資歴が長い人ならば必ず経験したことがあるはずの現象でもあります。

 それで今週の記事ですが、

「なぜ、この日、大暴落した日の翌日にちゃんと株価が戻ったのか?」
 
 についてまとめてみたいと思います。