【1分読み切り】人間関係を間違った視点で捉えてしまうと、自分自身を苦しめてしまうことにもなりかねません。
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!
人間関係を固定化しないで
今日は人間関係を「水物」として捉える話をしたいと思います。
私たちは人間関係をステータス、つまり固定的なものだと思い込みがちです。「自分にはこの友人と、あの親友がいる」というように固定化しがちですが、実際は人間関係はフロー、つまり流れの中にあるのです。
人間関係は、川の流れのように変化するもの。親友だと思っていた人が一時的に単なる友人になったり知人になったりすることもありますし、また親友に戻ることもあるのです。
関係性を維持するための行動
この流動的な性質を理解せず、「この人とはこういう関係だ」と固定的に考えてしまうと、苦しくなることがあるのです。
そのステータスを維持するかのように、やりたくもないことをしたり、無理やり会おうとしたりすることもあるでしょう。
しかし、それは本来あるべき姿ではないのです。会いたいから会うのであって、ステータスを維持するために会う必要はないのです。
自然な流れに任せる
もちろん、連絡を取らない相手とは徐々に関係が薄れていく可能性はありますが、それを無理につなごうとするのはちょっと違うのではないでしょうか。
自分の心のあり方に従って、つながりたい人と自然につながる。それでよいのです。
たしかに、この考え方を突き詰めると友達が減るかもしれません。しかし、心のエネルギーを費やして無理につながろうとするよりも、自然な流れに任せるほうが健全です。
川の流れのように捉える
特に内向的な人、友達をつくるのが苦手な人は、あまり無理をせず、人間関係は流れの中にあることを認識したうえで、自然に身を任せることをおすすめします。
もちろん、自分の心が動いたときには、それに従って行動すればよいでしょう。しかし、相手との関係性を確認するためだけに何かをするという行為は、避けるべきなのです。
人間関係を川の流れのように捉え、高いところから低いところへ自然に流れるように眺めてみてください。そうすることで、より自然で心地よい人間関係を築くことができるはずです。