【鉄道混雑率ランキング2023最新版】3位埼京線、1位は?東京メトロで大変動もPhoto:PIXTA

国土交通省は8月2日、三大都市圏都市鉄道の2023年度混雑率調査(朝ラッシュピーク1時間の平均混雑率)の結果を公表した。東京地下鉄路線では、混雑率トップ3を一気に抜き去る路線があるなど、大きな変動もあった。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)

4年連続で1位となった
日暮里舎人ライナー

 国土交通省は8月2日、三大都市圏都市鉄道の2023年度混雑率調査(朝ラッシュピーク1時間の平均混雑率)の結果を公表した。昨年5月の新型コロナウイルス「5類化」以降、急速に回復した社会経済活動を反映し、東京圏の平均混雑率は前年比13ポイント増の136%、大阪圏は同6ポイント増の115%、名古屋圏は同5ポイント増の123%となった。

 2020年秋の調査で107%まで低下した東京圏の復調が顕著だが、2019年秋に行われた調査では、東京圏が163%、大阪圏が126%、名古屋圏が132%だったので、コロナ前と比べて最も減少しているのも東京圏ということになる。

 東京圏を路線(方面)別にみると、混雑率が最も高かったのは日暮里舎人ライナー(赤土小学校→西日暮里)の171%だった。輸送力の小さな新交通システムである一方、沿線の住宅開発が進む同線は2019年も5位にランクインする混雑路線だったが、2020年以降は4年連続で1位となった。対2019年の輸送量は97%と高い水準を保っている。