出世する人は、お菓子を「話すための口実」として使う
出世する人は、「お菓子を渡す時」を、「普段話しかけられない人とも仲良くなれるチャンス」だと捉えています。
あなたの職場にも「なかなか仕事上の絡みがないために、話したことがない人」がいると思います。たとえば、隣の部署の優秀な人、役員などの偉い人、同じ部署でも絡んだことがない人……など、様々なパターンがあるでしょう。
このお土産を渡すタイミングと言うのは、そういった人と話す絶好のチャンスです。
例えば、あなたが沖縄旅行に行ったときに、沖縄のお菓子を渡しに行けば、必ず「沖縄に行ってきたんだ!」と言うような会話が生まれます。
これはつまり、普段話すことがない人とでも、無理やり話題を作れる絶好のチャンスだということです。
出世しない人が見落としている「チャンス」の正体
長期休み以外のタイミングでお菓子を渡すと、単なる変な人とか、時によっては気持ち悪い人と思われてしまうことすらあります。
しかし職場で出世する人は、こういったチャンスを生かして、そういった社内の人と満遍なくコミュニケーションを取ります。具体的には、自分の仕事が困った時や、何かアドバイスが欲しい時のために備えているのです。
「人を頼る力」はビジネスパーソンにとって必要不可欠なことは言うまでもありません。こういった「口実が作れるチャンス」を意識的に活かせないようでは出世の可能性が下がることはイメージできるのではないでしょうか。
お菓子を配ると言うと、費用も発生するし、コスパが一見悪いように感じてしまうかもしれません。
しかし実は社内の幅広い人と「いつでも助けてくれる関係」を構築する上では非常に重要です。面倒な風習ですが、あなたにとってメリットがあることをしっかりと覚えておきましょう。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する特別な書き下ろし原稿です)
本部公認で副業としてブログを運営する、年収1400万円の現役メガバンク行員。10年以上メガバンクという極限の環境で生き残り、最短で出世街道を歩んでいる。新卒で配属された支店で猛烈なパワハラ上司に理不尽に詰められ続ける過酷な労働環境の中、理系的な分析手法によって独自の「高コスパな仕事術」を編み出す。証券会社に出向して花形の投資銀行業務に携わった後、銀行に戻って上場企業を中心とした大企業営業を経験。現在も本部勤務を続けている。