次に、この構成でどうマネジメントするのか、です。

 基本的には、優秀な上位2割のメンバーを、チームの重要なタスクにアサインします。2割の仕事が全体の売上の8割を占める、という「パレートの法則」もミックスさせて、重要な2割の仕事に上位2割をアサインすることで、8割分の仕事の成果を高めるのです。

 以前、200人規模の組織のリーダーと話しているときに、「リーダーからメッセージを出すとき、どこに向けていますか?」と聞いたことがあります。答えは即座に返ってきました。

「真ん中の6割の人たちに向けて出している」

働かない2割の人たちは
どう扱えばいいのか

 リーダーとして考えるべきは、この6割のメンバーたちが最大のパフォーマンスを発揮できるようにすることです。上位メンバーは、放っておいても勝手に仕事を動かし、勝手に成長してくれます。

 しかし、ミドルレンジのメンバーはいろいろとケアをしないといけません。また、この6割を占めるボリュームゾーンの仕事のパフォーマンスが組織の結果を左右するともいえます。

 リーダーは、スキル育成、メンタルケア、仕事のフォローなどのすべてで、ミドルメンバーに注力していきましょう。

 一方、悩ましいのが下位グループ。パフォーマンスが上がらず、向上心も感じられず、ミスも多い、というメンバーです。