一体何がいけなかったのでしょうか?
次にリストアップしますが、ぜひいったん立ち止まって、3つの悪い習慣とは何かを考えてみてから、読み進めてみてください。
陥りがちな「パッシブ・リーディング」の罠
避けるべき3つのインプット習慣とは
さあ、答え合わせです。
◯目次やタイトルなどのプレビューなしで読み始める:席について深呼吸してから、すぐに書類の始めから読み始めてしまっています。これは良くありません。アクティブ・リーディングをするためには、書類を細かく読む前に、目次やタイトルに目を通し、全体の内容をざっくり理解しておく必要があります。
◯同じ速さで淡々と読む:同じスピードでペンを動かす行為も避けるべきです。どんどん前に進んでいるようで、やっている気にはなるものの、「ふと気づいたら他のことを考えていた」なんていうこともしばしば。わかりにいくところで立ち止まったり、読み返したりするのを恐れてはいけません。また逆に、すでに知っている情報や簡単な部分は、飛ばし読みする勇気も必要です。さらに、線を引いたりメモをとったりするのもアクティブ・リーディングには欠かせません。
◯読み終わったらそのまま:書類を読み終わったら、これまでの書類のことは忘れたかのように、ランチに行ってしまいました。読んだ後も「読むインプット」は続いています。読んだ後にしっかりとしたフォローアップをすることで、脳のエンゲージメント(活性化させて集中させること)を高めて、インプットのクオリティーを上げなくてはいけません。
以上のように、何気ない山田さんのインプット習慣は、まさに「アクティブ」の反対になってしまっていたのです。
読み進めている内容に自分の脳を十分にエンゲージできずに、ただ目に入ってくる文字を「受動的」に眺めている。そんな「パッシブ・リーディング」の典型となるインプットは、意識して避けなくてはいけません。
しかし、パッシブ・リーディングを気づかずに実践してしまっている人は、意外と少なくありません。