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【精神科医が教える】ちょっと大胆になっていい…じつは幸せになる思い切った考え方・ベスト1Photo: Adobe Stock

他人の意見は聞かなくていい?

今日は「人の意見は聞かなくていい」というテーマについてお話しします。

自分のことに関して、人の意見は聞く必要がありません。自分のことについて他人がとやかく言ってきても、それを採用する必要はないのです。

まったく聞かなくても構いません。自分のことは自分で勝手に決めてよいのです。これを大前提にしましょう。

大前提を踏まえておこう

ただし、いくつか条件があります。みんなのことはみんなで決めなければいけませんし、他人が関わることに関しては、他人も交えて話し合う必要があります。

しかし、自分自身のことに関しては、他人の意見を聞き入れる義務はありません。

これは当たり前のことだと思うのですが、認識していないと問題が生じかねないのです。巧みにうるさく言ってくる人もいますからね。

そういう人は言い方が上手だったりするので、気がついたら操られていることさえあります。それを防ぐために、自分のことに関しては人の話を聞かなくていいという大前提を認識しておくことが大切です。

納得して行動しよう

もう1つ重要な条件があります。それは、何があっても人のせいにしないことです。

人の意見を聞かずに自分自身で決めたことなら、自分の責任で行動するのが当たり前です。これは「自分軸」の考え方です。

自分の決断、自分の言動は、自分が納得して行動するべきだとアテクシは常々思っています。

この考えを貫くということは、言い換えれば「人の意見は聞かない」ということでもあります。もちろん、参考のために人の意見を聞くのは構いません。

「アナタのため」という誘惑

重要なのは、それを自分のことに関して、他人の意見をとり入れる義務はないということです。最後は自分自身が納得して決めるのです。

一見すると厳しく思えるかもしれませんが、自分の責任で自分のことを決められるのは、実は幸せなことなのです。

余計な妨害をしてくる人は、たいていは「アナタのため」みたいなニュアンスで言ってきますが、それも含めてアナタを自分の思い通りに動かすための言葉に過ぎません。

無責任に意見を受け入れない

本当に分かっている人は、そんな押しつけがましい言い方はしないのです。

人がいいと、気づかずにそういう意見を受け入れてしまい、結果的に納得できない状況に陥ることがあります。

それは自分のことに関して、無責任に他人の言うことを聞こうとしたことが、そもそもの原因なのです。