チームラボ体験型ミュージアム「チームラボボーダレス」にて=2024年6月19日、東京都港区 写真提供:Carolyn Fu

「チームラボボーダレス」では巨大な空間にさまざまな植物・生き物・風景などが次々に現れてきます。ニューヨークの美術館などでも、巨大なディスプレイを使った作品を見ることはできますが、自分自身がアートの一部となり、自分の動きと相互に作用して、アートそのものが変わっていくといった作品は見たことがありませんでした。これまで多くの芸術を鑑賞してきましたが、このような没入体験を味わったのは生まれて初めてです。

「チームラボボーダレス」を体験して感じたのは、これは日本のチームだからこそ生み出せたのではないかということ。日本のエンジニアによる最新のテクノロジーと日本的なアートの融合は、唯一無二のものです。このようなユニークな文化体験も、日本以外の国では味わえないと思います。

ハーバードの教員たちが
ハマった「東京みやげ」とは?

 日本旅行の醍醐味といえば、何と言っても食べ物です。私が最も好きな日本の食べ物は今も昔も「東京ばな奈」。日本に来るたびに、大量に買って帰り、ハーバードビジネススクールの教員たちに配っているほどです。「ちょっと、試しに食べてみて」と勧めてみると、皆、「東京ばな奈」のとりこに。ハーバードでは「東京ばな奈」のファンがどんどん増え続けています(笑)。

東京ばな奈新幹線の旅のお供も「東京ばな奈」=2024年6月20日、東京都千代田区 写真提供:Carolyn Fu

 なぜこんなに私たち教員が「東京ばな奈」のファンになるのかといえば、アメリカでは「東京ばな奈」のようにバナナとカスタードをスポンジケーキで包みこんであるようなお菓子は売っていないからです。スポンジケーキを使っているので日本では洋菓子のカテゴリーかもしれませんが、私たちにとって「東京ばな奈」は立派な「和菓子」。あの独特の触感、形、風味は日本のお菓子特有のものだと思います。

「東京ばな奈」を食べるたびに、日本の人たちは、西洋の食べ物を日本流にアレンジして、最高においしくするのがうまいなと感心します。