親が必死に声をかけて促されてやっていると、なんとなくできているように見えがちです。「からだの脳」が本当にしっかりとできているかどうかは、後々大きな差として現れてきます。次に育つ「おりこうさんの脳」の大事な土台になるからです。
「からだの脳」の成長には
正しい脳育てが不可欠
他方、大脳新皮質の「おりこうさんの脳」は言語機能や微細運動、思考を司ります。多くの情報や知識が蓄えられる部位なので、小学校に入れば、脳が出来上がってきたかどうかははっきりわかります。学校で受けたテストの点数が70点なのか100点なのか、30点なのか。我が子が30点をとってきたとなれば、「この子は『おりこうさんの脳』が育っていない」と親は感じ、「塾に通わせて勉強させなきゃ!」となるでしょう。
それくらいの必死さで「からだの脳」も育ててほしいというのが、私が声を大にして伝えたいことです。「からだの脳」が土台となり(1階)、「おりこうさんの脳」(2階)が発達するので、まずは土台の「からだの脳」をしっかり作ることが何よりも重要なのです。「からだの脳」は生きるために必須のため放っておいても必ず育つものですが、2階を支えられる頑丈な1階にするには、正しい脳育てを親が意識しなくてはなりません。