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噂話にほんろうされる?
今日は「噂」についてお話ししたいと思います。
昔から「人の噂も七十五日」といわれますが、噂話はそのときは盛り上がっても、ほかの噂話にとって代わられ、いずれ忘れ去られてしまうものです。
そもそも噂というものは、特に根拠のないものであれば、たいていはネガティブな話題だったりします。
それにより誰かを傷つけたり、傷つけられたりするものですが、基本的に気にする必要はありません。なぜなら、噂話には未来がないからです。
噂話は発展の余地はない
たとえば、「あの人、なんか悪いことしてるらしいよ」という噂が広まったとしましょう。
最初は「えっ、本当に?」と驚いたり、騒いだりするかもしれません。しかし、もしその人が本当にそんなことをしていなければ、そこからの続報はないはずです。
つまり、噂は一瞬の盛り上がりがあっても、真実でない限り、発展の余地はないんです。
放っておいても大丈夫
建設的な話というのは、常に次のステップがあるものですが、噂話はその場で盛り上がるだけで、その先がありません。
もちろん、誰かがその噂を引き継いで、さらに広めようとすることもありますが、実際の根拠がないものでは持続性がありません。
もし、その噂が本当だった場合、次の展開はあるでしょう。でも、身に覚えのない噂であれば、放っておいても大丈夫です。
事実がなければそれで終わり
なぜなら、真実が表に出ることはないからです。噂が流れたとしても、実際に何もなければ、それはそのまま消えていくのです。
また、他の誰かが次の噂を流そうとしたとしても、過去に“誤報”があったことをみんなが知っているので、乗っかってこないことが多いです。
もし噂がのちに本当だとわかれば、さらに広がってしまうこともありますが、何もなければそれで終わりです。
噂は自然に消えていく
このように考えると、噂には寿命があり、本当に七十五日で消えていくものなのです。
噂は子どもをつくらない。噂が子どもをつくるのは、それが事実だと確認されたときだけです。
事実がなければ噂も立たないという意味で「火のないところに煙は立たぬ」ともいわれますが、事実がなければ噂は自然に消えていくのです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。