(2)必要以上に丁寧すぎて、慇懃無礼(いんぎんぶれい)あるいは、嫌味な感じになってしまうもの
たとえば「ドアを閉めてもらえますか?」と頼みたくて、
Would you mind closing the door, please?
と言うと、嫌な気がするネイティブもいるでしょう。
(3)イントネーションを間違えて、皮肉な言い方になるもの
同じフレーズでも、イントネーションによって意味が変わるのは、どの言語でも共通のこと。また、目や顔の表情でも気持ちは伝わります。
ところがイントネーションや顔の表情は、まさに日本人の「不得意」とするところです。たとえば相手の言ったことがうまく聞き取れなかったときに、
Pardon?
と平坦に強く発音してしまうと、ネイティブはムッとするでしょう。
(4)文化の違いからくるもの
Are you married?
と質問をされ、戸惑うネイティブは多いものです。「結婚しているかどうか」ということ自体がプライバシーの問題なので、欧米ではストレートに聞く習慣がない上に、この表現だと相手を追いつめることになるからです。
この記事では、まず日本人が間違えやすい「危ないフレーズ」を取り上げ、次に「どう言えば自分の気持ちがうまく伝わるのか」について、「使えるフレーズ」をいくつかリストで示して、それぞれのニュアンスの違いを説明します。
これらを使い分ければ、これまでうまく伝わらなかった気持ちがスムーズに伝わるようになります。