増減が激しい「専大松戸」と「光英」

 入学定員150人の専修大学松戸(松戸市)も入試が3回設定されている。[20日1回]は100人を募集する主入試回で、2024年は1413人(うち女子は536人)が受験している。23年より100人ほど少なく、実倍率も23年の2.5倍から2.29倍に緩和している。志望者数は前年並みで、25年も同様だろう。[26日2回]は1割強志望者数が増加、24年実倍率4.65倍から25年は5倍に乗せそうだ。23年は5.33倍だった。いずれも4科である。

[2月3日3回]はAとBに区分されているが、国算の筆記試験と自己アピール・質疑応答の面接は同じである。Bは事前にエントリーシートの提出が必要となっている。24年は173人が受験して実倍率は4.22倍だったが、志望者数は2割弱増えているので、25年は5倍乗せとなるかもしれない。22年には10倍だったように、結構倍率は動いている。

 系列大学のある聖徳大学附属女子から、21年の共学化を機に、進学校へとかじを切った光英VERITAS(松戸市)。志望者数を見ると、入試回による増減が激しい。24年と25年で入試日程の入れ替えも多い。[12月1日第一志望]は30人を募集するが、24年は合格者42人で実倍率1.86倍だった。1月入試は津田沼会場も設けており、374人と最も多く受験生が集まった[20日1回]の実倍率は1.52倍だったが、微増傾向となっている。

 同じく2科・4科の[22日2回](24年は24日)は同1.62倍、[24日特待選抜](24年は22日)は3.58倍だったが、いずれも志望者数3割弱減となっており、25年に、2回は23年1.44倍を、特待選抜は22年3倍をそれぞれ下回るかもしれない。2科の[2月4日3回] は34人と受験者数が少ないこともあってか2倍だったが、1割ほど志望者数は減っている。

 国算と英語の[20日VERITAS英語](24年は24日に実施)は、受験者数4人で3人合格とこぢんまりしていた。日程を変更したことで、受験者数が増えるだろうか。算数と理科の2科で10人を募集する[20日午後VERITAS理数特待選抜]は、24年に68人が受験して実倍率3.24倍と人気だったが、志望者数は3割半減らしており、25年は3倍を割りそうな状況にある。教科型ではない[22日午後VERITAS探究](24年は20日午後)は、同じく25人が受験して3.13倍だったが、志望者数が3.7倍も増えており、同校としては他にない4倍乗せに25年はなるかもしれない。