柏の受けやすい二つの中位校
柏市にある二松学舎大学附属柏と流通経済大学付属柏は、2024年実倍率が2倍に届かない入試回がほとんどで受けやすいこともあり、志望者数が大きく増加傾向にあるようだ。
二松学舎大学附属柏は、グローバル探究と総合探究の二つのコースで募集している。30人を募集(うちグローバル探究5人)する[12月1日第一志望]は24年実倍率が1.1倍と最も受かりやすい入試回だ。39人が合格を得ている。
2科・4科の[20日総合探究1回]は24年に122人が受験して実倍率1.15倍だったが、志望者数が4割弱増えており、25年は1倍台半ばを目指しそうだ。2科・4科に加え、他校でも導入例が見られる国数英の3科(英語はリスニングも)の[20日午後グローバル特待1回]は志望者数が2倍増と人気で、105人・1.81倍が25年には2倍乗せが確実の情勢にある。
[23日グローバル特待2回] (24年は22日)も3割半増で、24年実倍率2.12倍が25年には2倍台半ばに向かいそうだ。[25日総合探究2回] (24年は24日)は2.3倍弱も志望者数が増えており、同1.3倍が23年2.6倍まで25年にどこまで戻すか。[2月5日2月全コース]は11人と受験者数が少なかったが、こちらも4割近く増えているので、24年実倍率1.57倍が1倍台後半に向け伸ばしそうである。
流通経済大学付属柏は、教科型主体のシンプルな入試を5回行っている。50人を募集する国算と作文の[12月1日第一志望]は、24年は142人が受けて実倍率2.06倍と高めだが、志望者数は3.5倍と大きく伸びており、25年は3倍乗せもありそうだ。4科の[22日1回]と[26日2回]は、受験者数202人と71人と開きはあるが、実倍率は1.77倍と1.87倍と近い。いずれも2倍強と2.5倍と大幅増で、こちらも25年は2倍超え確実な状況にある。
国算2科の[26日午後3回]と[2月4日4回]は、志望者数が1.8倍弱と1.6倍弱とこちらも人気上昇中だが、実倍率は1.78倍と4.2倍と大きく異なる。いずれの入試回も、本校の特徴だった受けやすくて受かりやすいのが、25年は失われる可能性が大きそうである。
柏と松戸にあるこうした大学の付属校は、ライバル校の状況を見て入試日を小まめに変更してくることがあるので、併願先を考える際には最新の情報が欠かせない。