京成本線と東葉高速沿線の学校
ここからは京成本線と東京メトロ東西線に乗り入れている東葉高速鉄道沿線の学校を見ていこう。「市川真間」と「菅野」が最寄り駅となる日出学園(市川市)。近所にある昭和学院とは反対に緩和気味で、入試回により志望者動向にばらつきが見られる。[12月1日推薦]は、50人程度の募集に対して27人が受験、実倍率は1.35倍だった。志望者数は微増なので、2025年も大きくは変わらないだろう。1割弱減っている[20日一般I期]は、24年に166人が受験、実倍率1.6倍だった。22年の2.15倍から年々緩和傾向にある。25年もさらに緩和するかもしれない。一方、[23日一般II期]は、4割近く志望者数が増えており、24年実倍率4.09倍が25年は4倍台半ばを目指しそうだ。
県内唯一の日本大学系列校である千葉日本大学第一(船橋市)は、東京メトロ東西線に乗り入れている東葉高速鉄道「船橋日大前」が最寄り駅だ。志望者数は大きく減っている。1割半減の[12月1日自己推薦]は84人が合格、実倍率は2.57倍だった。739人が受験した[21日1期]は4科で、24年実倍率1.98倍は例年並みだが、志望者数が2割減っており、25年はいささか緩和しそうだ。288人が受験した[26日2期]の志望者数は1割半増えており、24年実倍率3.13倍が25年はさらに上昇するかもしれない。
6カ年特進のIGSコースが始まる八千代松陰(八千代市)の最寄り駅は、東葉高速鉄道「村上」。2回行う推薦入試に受験生の6割が集まることに特徴がある。全員が6年間学費免除となる[12月1日IGS特待推薦]は24年に180人が受けて実倍率2.4倍、同じ日にはLR(レッスンルーム)コースの[12月1日自己推薦]もある。[12月2日学科推薦]は189人が受験して3.26倍と厳しい入試回だったが、志望者数が3倍増となっており、25年はさらに人気が過熱しそうである。
1月の一般入試はいずれも志望者数が大きく伸びており、25年は2倍台の入試回が増えそうだ。 志望者数2倍増の[20日IGS]の24年実倍率は1.36倍、8割半増の[20日LR] は2.07倍だった。2.5倍増の[21日IGS]と[21日LR] は合わせて2.06倍、2.6倍増の[2月5日LR]は6.2倍の狭き門だった。
成田山新勝寺の成田高校付属(成田市)は2回しか入試を行わない。[12月1日第一志望]は、24年に120人が受験して実倍率2.67倍だったが、志望者数が7割半も増えているので、3倍には乗せそうである。志望者数が1割減の[20日一般]は199人が受けて2.07倍だった。同じ日程で[20日SS(スカラシップ)]も行われる。