千葉の受けやすい中位校

 東海大学付属浦安(浦安市)は、120人の募集人員のうち、第一志望を募る[12月1日推薦(4教科)]に70人を充てている。2024年は164人が受験して実倍率は1.58倍だった。志望者数はいささか減っている。557人が受けた2科・4科選択の[20日A]は 2.22倍、323人が受けた[24日B]は2.56倍だったが、志望者数はそれぞれ2割と3割減っていることもあり、25年はいずれの入試回も緩和傾向にあるといっていいだろう。

 4種類の入試を行っている千葉明徳(千葉市中央区)は、京成千原線「学園前」駅前にあり、個人もしくはグループ面接を課している。英検は5級から加点される。[12月1日第一志望]は、24年に26人が受けて実倍率1.08倍だった。同じ日程で [12月1日プレゼンテーション]も行われる。最も多くの受験生が集まったのは、市川会場でも実施する[20日適性検査型]の281人で、こちらの実倍率も1.08倍ととても受かりやすい。

 2科・4科の一般入試は5回実施される。24年実倍率と人数が少ないので志望者数の傾向をそれぞれ記しておくと、[20日1]は1.37倍で上向き、[21日2]は1.42倍で上向き、[25日3]は3.25倍と高く大幅増、[29日4](24年は28日)は1.39倍で大幅増、[2月5日5]は5人受験で2.5倍だがわずかに増えそう、といった具合である。

 多くの駅からスクールバスを運行している秀明八千代(八千代市)に比較的近い駅は、東葉高速鉄道「八千代緑が丘」もしくは「八千代中央」だろうか。最多の45人が24年に受験した[12月1日専願]の実倍率は1.29倍、[20日A]は1.54倍、[28日B]は1.27倍、[2月11日C]は1.33倍だった。25年も同様の入りやすい状況となりそうだ。

 西武台千葉(野田市)も、24年受験者数39人の[12月1日第一志望](24年は3日)が最多で実倍率は1.08倍、[20日午後1回]は同1.06倍だった。[25日午後1科目特待選抜]は9人が、[2月5日2回]は1人が受けて、合格者はいずれも1人だった。

 志学館(木更津市)は[12月1日推薦]の他、[20日A][25日B][2月8日C]と一般入試を3回行っているが、いずれの受験者数も24年は10人に届かなかった。

 男女寮があり、男子生徒のほぼ半分が暮らす寄宿舎もある暁星国際(木更津市)は、早くから帰国子女を受け入れる学校として有名だった。その名残か、国語か英語を選べる入試回も設けられ、いずれも面接を行っている。[12月1日推薦]の他に行われている一般入試には、[20日I期A]と[20日午後I期A2](流山会場で算数1科)、4科+英語から一つか二つか四つを選ぶユニークな形式の[23日B(特色化選抜)][2月17日II期]とあるのだが、合わせても受験者数27人でいずれも実倍率1倍となっている。

 翔凜(君津市)も24年の実倍率1倍の入試回が並ぶが、[12月1日推薦]で38人の合格、[25日一般]と[2月9日特別]も合わせれば、3回合計で合格者数53人と健闘している。