話を本当に理解できる人の特徴

 対して、話を本当に理解できる人は、わかったフリをするようなことは決してしません。少しでもわからないことがあれば聞きます。当然仕事はスムーズに進むでしょう。

 話を理解できる人の特徴として「よく質問をしている」印象が私にはあります。先ほどのように、話がわかっていないときだけでなく、話がわかっていても、「〇〇ということですよね」と相手と認識をそろえようとするのです。

 加えて、「それならこういうアイデアもあるかもしれないですね」とその場でお互いに議論を深めていくのです。

 つまり、最初からものを知っているわけではなく、その場で少しずつ「話を理解できる人」に変わっていくのです。

 私の教え子だと、南海キャンディーズの山里くんがこのタイプの筆頭でした。彼は本当に勉強熱心で、授業終わりはいつも私のところに来て、気がつけば教室に僕と山里くんしか残っていないなんてことが多々ありました。彼には、知らないこと自分を受け入れる器量も、そこから勉強できる才能もありました。本当に素晴らしいことです。

 少し話は逸れてしまいましたが、「理解できない」のが悪いのではなく、「理解しようとしない」のが悪です。ぜひ頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。