押入れや収納スペースは普段目にしない場所だからこそ、不用品が山積みになっていることが多い。1万件以上の片づけ現場を見てきたプロいわく、押入れにあるモノの9割は処分しても問題ないという。
そこで登録者数16万人の人気YouTube「イーブイ片付けチャンネル」の運営者であり、書籍『1万軒以上片づけたプロが伝えたい 捨てるコツ』の著者・二見文直氏に、部屋全体が驚くほど快適になって「奇跡」が起こる「押入れ片づけ術」について伺った。(構成/ダイヤモンド社・和田史子)
ほとんどのお宅では、押入れは不用品置き場に
片づけの最初の一歩は「捨てること」と、この連載ではお伝えしています。
年末の大掃除で部屋全体の片づけは終わっているという方は、休日を利用して、押入れや収納スペースの中のモノを片づけてみるのはいかがでしょうか。
押入れや部屋の奥にある備え付けの収納スペースは、飲料やティッシュペーパーなどのストック類や季節家電、アウトドア用品など、本来は「今使わない(けれど後で必ず使う)」ものを収納する場所です。
ところが、ほとんどのお宅では、押入れは不用品置き場になっています。1万軒以上のお宅を見てきた感覚でいうと、押入れの9割のモノは処分できます。
以下のリストを見ながら、捨てるモノを集めてみてください。
押入れの「捨てるモノ」
・9割捨てられるという意識でチェックする
・来客用のモノ(使っていない座布団と布団)
・今は使っていないモノ(ステッパーなどの健康器具、家電、ワープロ、プリンター、旧式の掃除機)
・もはや使わなくなった季節家電(湯たんぽ、ヒーター、扇風機、うちわ)
・存在すら忘れていたモノ(贈答品、石鹸やタオルなど)
・置き場がわからないモノ(こまごましたモノ、使っていない花瓶・剣山)
・紙袋(ブランドのものだけど、古すぎて色あせしたり、底が取れそうになったりしている)
捨てたら次にやること
・廊下やリビングに出しっぱなしにしていた「在庫(今は使わないけれど、後で必ず使うもの)」を移動する(ティッシュペーパー、トイレットペーパーなど)
9割捨てたらぴったり入る
押入れの不用品を9割捨てた後には、リビングや廊下に置き去りになっていた「本来しまうべきもの」がぴったり入るので、毎回感動します。まさにお部屋のシンデレラフィットです。この奇跡を、ぜひともみなさんにも体験していただきたいです。
株式会社ウインドクリエイティブ代表取締役。YouTubeチャンネル「イーブイ片付けチャンネル」運営者。一般社団法人遺品整理士認定協会認定遺品整理士。生前整理技能Pro1級。月平均130軒以上のお宅を訪問し、これまで1万件以上の片づけを経験。年間約5000件以上の相談を受け、のべ4万件を超える全国からの「片づけられない」悩みと向き合ってきた。2016年にスタートしたYouTube「イーブイ片付けチャンネル」は、登録者数16万人、総再生数7500万回を突破(2024年12月現在)。『1万軒以上片づけたプロが伝えたい 捨てるコツ』(ダイヤモンド社)は初の著書。