学ぶように遊び、遊ぶように学ぶ

「ラボ」や「プロジェクト」での学びと教科のつながり「ラボ」や「プロジェクト」での学びと教科とのつながり 資料提供:千代田国際中学校
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聞き手 後藤健夫(ごとう・たけお)
教育ジャーナリスト。1961年愛知県生まれ。南山大学卒業後、河合塾へ。独立して大学コンサルタント。早稲田大学法科大学院設立に参加。元東京工科大学広報課長、入試課長。現在、日本経済新聞などに連載。
聞き手 後藤健夫(ごとう・たけお)
教育ジャーナリスト。1961年愛知県生まれ。南山大学卒業後、河合塾へ。独立して大学コンサルタント。早稲田大学法科大学院設立に参加。元東京工科大学広報課長・入試課長。現在、日本経済新聞などに連載。 Photo by Kuniko Hirano

木村 授業の在り方も、まず大前提を「楽しい」にしたい。楽しいにはいろいろありますが、入り口はファニー(funny)でいい。それをインタレスティング(interesting)の意味での「楽しい」に変えていけるように授業を構成する。生徒が学びたくて、毎日学校に来たくてたまらないような。そして、研究者や起業家が感じている楽しさ、すなわちエキサイティング(exciting)にまで昇華できたら最高ですね。

 何をやるかは大学に入ってから考えればいい、今は受験だけ乗り切ればいいという考え方をすると、そのマインドを生涯引きずってしまいます。中高時代のマインドセッティングがとても大切なのです。

 中高時代に、本物に触れながら本質を捉え、「エキサイティング」な楽しさへとつなげていきたい。千代田では、中高の学びが大学そして社会へと連続するよう、大学との連携はもちろんのこと、企業や自治体などともこれまで以上に協働していきます。

――脱「学校教育」的なアプローチですね。一方で、今の大人が、自分が18歳の時に考えていたことが今実現できているのか。世の中が変化する中で、自分の考えていたことがいかに陳腐だったかを知るべきだと思います。つまり、何をやりたいのか・何をやるのかは、変わることが自然です。自分が「いかに在るか」がこれから求められることだと思います。