「何かの前か後に動く」
習慣化のチャンスは日常の中にある
博士:「まず我々は『だらだらモード』のときはなかなか行動できないので、そのタイミングを避けたいわけです」
博士はレゴ人形をベッドに仰向けに置き、手にスマホのパーツを装着しました。
「だらだらモード」を表現しているようです。
博士:「ここで一つ意外な事実なんだけど、僕たちには『だらだらモードから脱して活動している時間』がけっこうあるんだよね」
高橋くん:「えー、そうですか?僕は家ではずっとだらだらしてる気がするけどなあ」
高橋くんは納得していません。
そんな様子を見た博士は、「でもさ」と言いました。
博士:「ごはんの準備や片づけをしたり、シャワーを浴びたりはするし、出かける前は最低限でも身なりを整えたりもするでしょ」
博士は、レゴ人形をキッチンや浴室に動かします。
高橋くん:「あ、たしかに。人は意外とちゃんと動いているんですね」

博士:「うん。『生活にどうしても必要な行動』は多いから、実は僕たちはけっこうちゃんと活動している。そしてこれは、習慣化にとってチャンスなんだ」
高橋くん:「ん?なんでですか」
博士:「活動しているとき、僕たちは『だらだらモード』の外にいるからだよ。博士:「ベッドでゴロゴロしているときは面倒でも、シャワーを浴びに立ち上がったついでなら、ちゃんとゴミをゴミ箱に捨てられる気がしない?」
ベッドに寝転がしたレゴ人形を立て、浴室のほうへてくてくと動かしました。
その途中には、ゴミ箱のパーツが設置されています。
高橋くん:「あ、そうかもしれないです」
博士:「これが『だらだらモード』を脱した瞬間だよ。こういうタイミングを狙って、習慣化したい行動をするんだ。そうすれば面倒に感じず、スムーズに行動できる」