博士:「そんな高橋くんが『朝起きてすぐ勉強する』のは無理があるでしょ」

高橋くん:「あ、なるほど」

行動しやすいタイミングを見つけよう同書より転載

博士:「あとは目標にもよる。たとえばハードな筋トレは、シャワーの後より前がいい。」

博士:「せっかくシャワーを浴びたのに、また汗をかいちゃうから」

 それから話をしばらく続け、高橋くんは次のような具体例を学びました。

「メモをとっていいですか」と聞き、それをスマホにメモしました。

ケース別の習慣化を作る行動を
避けるべきタイミングとは?

習慣化したい行動を避けるべきタイミング

●いつもクタクタで家に帰る人…帰宅直後(疲れていて動けない)
●勉強したい人…寝る前(頭がぼんやりしている人が多い)
●ハードな運動をしたい人…食後(消化中で負担がかかる)
●ハードな運動をしたい人…シャワー・お風呂の後(汗をかいてしまう)
●早起きが苦手な人…起きてすぐ(頭がぼんやりしている)

行動をするのにナイスなタイミング

●筋トレ…シャワーの前(汗をかいても安心)
●筋トレ…ごはんの前(食後はよくないので、その前に)
●勉強…ごはんの前後(勉強は食後でもできる人が多い)
●勉強…通勤・通学中(満員電車なら、音声教材がいい)
●ストレッチ…シャワーの後(身体があったかくて伸びやすい)
●片づけ…シャワーの前後(心身の次は、部屋を綺麗に)

高橋くん:「こんな感じですかね?」

 高橋くんはとり終えたメモを博士に見せました。

 意外とよくまとまっていて、博士は感心します。

博士:「すばらしいよ!やはり、僕の後継者は高橋くんしかいないなあ」

 高橋くんは、ベストを尽くしすぎたことを後悔しました。

POINT(1)「何かの前か後」を狙うと、スムーズに行動しやすい
POINT(2)時間帯ではなく、行動のきっかけとなる「タイミング」を考える
POINT(3)動きやすいタイミングは、行動の内容や人の体質による。
書影『200万人の「挫折」と「成功」のデータからわかった 継続する技術』『200万人の「挫折」と「成功」のデータからわかった 継続する技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
戸田大介 著