そうして出てきた記事には、以下のようなものがあった。
・おじさんパーカー騒動は、炎上商法チックではあったが、結果を見てみれば実質知名度を爆上げした妹尾さんのひとり勝ち
・若い世代にアンケートを取ったところ「おじさんパーカー否定論はおかしくない」が半数以上で、「おじさんパーカー」論争は、おじさん差別というよりTPOの問題
・スタイリストによる「パーカーを格好良く着る方法」
また、中年以上の男性著名人はラジオやSNSなどでよく「おじさんパーカー」について触れ、各々の考えを表明した。その中にはおじさんパーカーが良いかどうかには直接触れず、「双方言葉遣いが過激になってきているので控えるべき」や「こうした議論が起きることが平和で面白い」など、その議論そのものについての言及もあった。
おじさんパーカー否定論が流布して、なんの気なしにパーカーを着ていただけだったおじさんは、急にナイフを向けられた形となった。驚き、心揺さぶられるのが普通の反応であり、そこから心の状態を「憤り」へと変化させていった人は少なくなかった。
なお関連のネット記事や、妹尾さんのSNSには妹尾さんへの反論や怒りの声、悪くすると暴言が多く付き、対する妹尾さんも一歩も引かないので、かなり激しいドンパチとなっていたのであった。
再確認された
「毒をスルーするスキル」の必要性
これらの中で気づいたことの1つ目は、「毒をしっかりスルーするべし」という処世術であった。
おじさんパーカー否定論によってナイフを向けられたところの1人である筆者は、ダイヤモンド・オンラインの一ライターとしてインテリぶりながら知的で冷静な対応を見せたいところもありつつ、実際のところをありのまま正直に書くが、ムカついた。