小の月を言い訳にしない工夫(3)
「気忙しい」組織にしない
3つ目のポイントは、「気忙しさ」と「忙しさ」を混同しないように気を付けることです。
人は感情に左右される生き物です「なんとなくせかせかする」「ちょっと浮ついた感じがする」といった状況になると、集中力を欠き、仕事に身が入りません。チーム、組織の管理者は、そういった空気感をうまく抑制するように気を配りましょう。
1月は「往ぬる(いぬる=いなくなる)」、2月は「逃げる」、3月は「去る」という言葉もある通り、年始の時期は2月に限らず、「あっという間に過ぎ去ってしまう」といわれています。
これは、正月休みがある上に、年始の挨拶回りなどにも時間を使い、さらには2月が「小の月」の中でも日数が少ないことに起因していると考えられます。また、3月になると人事異動や組織変更などの話も出てきたりして、じっくりと腰を据えて仕事に取り組むことが難しくなりがちなのです。
しかし、そうした状況でこそ、すでに立案されている計画と現在の実績・進捗状況を見比べて厳しく管理していく姿勢を上司、マネジャーが見せていかねばなりません。
進捗状況はどうなっているのか。もしも目標を下回っている場合には、活動量が低下してしまってはいないかも確認しましょう。活動量の低下が認められた際に、その原因が「忙しいから」であれば仕方のない部分がありますが、万が一「気忙しいから」であった場合には、仕事に取り組むように発破をかけていくべきです。
この時期だけではなく、同じような問題は、ゴールデンウィークやお盆休みなどの前後にも発生しがちです。しっかりと気を引き締めて、成果を出せる組織、チームになるように指導していくよう心がけましょう。