「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。
「大きい数字」ちゃんと理解していますか?
みなさんは、ビジネスで「大きな数字」を扱うことはあるでしょうか。大きい数字と言うと、だいたい10万・100万くらいを思い浮かべる人もいれば、業種・業態によっては「億」単位の数字を扱うことがある方も多いと思います。
ではみなさんはこの「大きすぎる数字」をどれくらいの実感を持って使っているでしょうか? 日常生活で「億」の単位を使っている方はなかなかいないでしょうから、きっとピンときている人は多くないかもしれません。
そんな時にオススメなのが、大きい数字のだいたいの目安を具体的な例になぞらえてイメージしておくことです。今回は大きい数字のなかでも、「1億円」がどれくらいの数字なのかについて考えていきましょう。
1億円を身近なイメージになぞらえる
世の中で1億円するものと言えば何でしょうか。私が大人向けの”数字”教室をやっているときに生徒さんに説明しているときの例をいくつか挙げてみましょう。
たとえばみなさんの生活にも身近なコンビニで考えてみます。地域にもよりますが、コンビニ1店舗の「およそ半年分の売上高の目安※」はだいたい1億円くらいです。
その他にも考えてみましょう。
たとえば、自分が1億円を稼ごうとしたときに、一体どれくらいかかる計算になるでしょうか。
たとえば年収500万円だとすると、1億円を稼ぐためには20年かかります。
結構大変ですよね。このようにすれば、1億円というよくわからない数字も、ただの大きい数字ではなくて、少し実感のある数字に変わっていきます。
数字に強い人はこのようにして、大きすぎる数字を自分の実感しやすい数字に変えてから扱っていることが多いです。数字でものを考えるときのコツとして、考えておくとよいでしょう。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)