退職したら、社会とつながっている感覚がなくなるのでは?
会社に行かなくなると、途端に人と会う回数が減ると思います。人間関係が失われて孤独になることに不安を感じているのですが、早期退職後に人や社会と繋がっているという感覚はありますか。
私も退職する前、まさにそれが不安で、ネットで調べまくりましたが、自分が求めているような回答を得ることはできませんでした。
そこで改めて「社会とつながっていない」とはどういう状態を指すのだろうか?と突き詰めて考えたときに、実際には「なんとなく寂しいんじゃないかな」、「孤独なんじゃないかな」と漠然と思うだけで、自分の中で全然具体的にイメージできていなかったことに気づいたのです。
そして実際に退職した後には、次のようにさまざまな社会とのつながりがありました。
・SNSによる社会とのつながり
・オンライン化による社会とのつながり
【SNSによる社会とのつながり】
ひと昔前は、会社を退職した途端に人間関係が希薄になってもおかしくはありませんでした。しかし今の時代はSNSがあるので、社会から疎外されている感じはまったくしません。LINEやFacebookなどでは友人たちと常にやり取りをしていますし、Xでは同じ趣味を持つ人や早期退職した方々と新しくつながり、平日昼間に会っています。
能動的に人とつながろうとしているからかもしれませんが、私の場合は、むしろ会社と家の往復をしていたころよりも人間関係が広がっていると言えるくらいです。
【オンライン化による社会とのつながり】
また、世の中にオンライン化が進んだことで、全国の方々と気軽に話ができるようになりました。これも退職後の社会とのつながりに一役買ってくれています。
大人数でリアルの場で会おうとすると1~2カ月に1回程度が限界です。しかしオンラインだと頻繁に交流ができますし、夜寝る前に少しだけ話をするなど、気軽に参加することもできます。最近だと友人たちとオンラインでゲームをしたり、動画サービスを友達と音声をつなぎながら鑑賞したりしています。もちろんリアルで会うことに比べると話しにくくはなりますが、それでも気軽に手軽に友人たちと同じ時間を共有できる環境があるのはありがたいです。
人とのつながりは自分次第
まこ、寺澤伸洋 著
こうしてSNSやオンラインでいろいろな人たちとつながることはできます。しかし当然ですが、退職したあとに家に閉じこもっているだけで勝手に人間関係が広がっていくことはありません。自らコミュニティーやイベントに参加したり、SNSで新たな人とつながりに行ったりすることは最低限必要です。
「大人になってから友達なんてできるの?」と思いがちですが、同じ価値観を持ったコミュニティーに属し、会社や肩書、年齢などにとらわれずにその場を心から楽しんでいると、自然と仲間が増えていくものです。「笑う門には福来たる」とはよく言ったもので、人は人生を楽しんでいる人のまわりに集まってきます。
また、あなたの友達は、あなたの退職に伴って友達でなくなるわけではありません。会社以外のつながりが増える分だけ世界が広がっていきます。ぜひ今から社外のコミュニティーを探し始め、怖さや不安を吹き飛ばしていってください。
このように、私は会社を早期退職する際、人生の再スタートにワクワクしながら第一歩を踏み出しました。肩書がなくなることも、人間関係が狭くなることも、事前に自分で納得いくまで考え、幅広く行動することで何も不安がありませんでした。ぜひご自身の定年退職をポジティブにとらえ、今からできることに手をつけてみてください。不安が消え、ワクワクでいっぱいになりますよ。