遅咲きの「はねず梅」をめでに山科へ
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クレオパトラ、楊貴妃と並んで世界三大美女と称される小野小町ゆかりの隨心院は、地下鉄東西線「小野」駅から徒歩5分のところにあります。境内にある「小野梅園」は、遅咲きで知られる「はねずの梅」が約200本咲き満ちる名所です。この「はねず」とは日本の伝統色で、淡い紅色を指します。
今年の梅園の公開は3月8日(土)から23日(日)までで、入園料は300円。公開初日の8日と翌9日には、オープニングイベント「小町美味いもんマルシェ」のキッチンカーが並ぶほか、この2日間限定の御朱印もお目見えします。この御朱印は、友禅染の技法を使った可憐なデザインも素敵ですが、お香によるほのかな梅の香りがなにより魅力的です。
梅園の公開終了後、毎年3月最終日曜日に行われる恒例行事「はねず踊り」。今年は3月30日に行われます。梅園のそばに設けられた舞台で、はねず色の衣装をまとい可憐な舞を披露するのは保存会に所属する少女たち。小野小町と小町に思いを寄せた深草少将の切ない物語をテーマとした奉納舞踊が行われます。
隨心院は堂内も必見。SNSでも人気を博している小町の生涯を4面にわたって描いたフォトジェニックな襖絵「極彩色梅匂小町絵図」。気鋭の絵師ユニット・だるま商店によるこの襖絵のある能の間が、カラフルなアートフラワーで彩られる期間限定イベント「花の間」が2月26日(水)から3月14日(金)まで行われます。目にも鮮やかな襖絵と花のコラボレーションを楽しみましょう。
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